はんてんとちゃんちゃんこの違いは?いまさら人に聞けない!?

はんてん 半纏

昨日クローゼットの整理をしいて、去年のはんてんを見つけ、「これクリーニングに出したっけ?」と一瞬あせった私でした。
広げてみると、クリーニング屋さんのタグがついていたので一安心。

そのときふと思ったのは「はんてん」と「ちゃんちゃんこ」の違いってなんだろう?ってこと。

直前に懐かしの「サイボーグ009」の動画を見ていたもので。。
(006の本名が「張々湖(チャンチャンコ)」なんですよ、といちおう説明)


※ この(↑)太っちょの彼が006です。戦うときは火を吹きます。

そう言えば、「どてら」とか「はっぴ」なんてのもありますね。
違いはなんなのでしょう?

気になったので調べてみました。

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はんてんとちゃんちゃんことどてらとはっぴの違い

はんてん」「ちゃんちゃんこ」「どてら」「はっぴ」。
どれも日本の着物の種類ですよね。
それも羽織るタイプの。

それぞれ違いがあるのでしょうか。
言葉の意味を調べてみました。

まずは「はんてん」から。

「はんてん」の意味
漢字では「半纏」「半天」「袢天」「袢纏」「絆纏」等と表記する。

和服の一種で羽織を簡略化した丈の短い上着のこと。

羽織と違い、わきに襠(まち)がない、胸ひもをつけず、襟を折り返さないで着る。

防寒着として着用する「綿入り半纏」もある。

細かく説明するともっと長くなるんですが、大雑把にいうと上記のようになります。
漢字表記の方法がいろいろあってややこしいですね。

でもはんてんって、綿が入っているやつだけじゃなかったんですね。
冬に着る綿入りの温かいやつは、正確には「綿入り半纏」って言うんですね。

はんてん 半纏

では「ちゃんちゃんこ」はどうでしょう。

「ちゃんちゃんこ」の意味
漢字表記はなし。

(子供の)袖無し羽織で多くは綿を入れたもの。

還暦の祝いに着る赤い袖なし羽織も「ちゃんちゃんこ」という。

名前の由来は諸説あり。

なるほど、「ちゃんちゃんこ」は袖がないんですね。
これはわかりやすい。

袖ありは「はんてん」、袖なしは「ちゃんちゃんこ」ってことかな?
そして「ちゃんちゃんこ」は、どちらかというと子供用というイメージが強いようです。

「主に鬼太郎が着用し、ときには相手に投げつける。」と付け加えたかったのですが、ふざけ過ぎはよくないと思い自重しました m(_ _)m

では「どてら」はどうでしょうか。

「どてら」の意味
漢字では「褞袍」と表記する。

防寒用の和服の部屋着。

丈が長く、綿を厚く入れた広袖の着物。

丹前とも呼ぶ。

おー、なるほど!
はんてん」は丈が短いけど、「どてら」は丈が長いんですね。
違いがよくわかりました。

また、旅館で浴衣の上に着る「丹前」は、「どてら」と同じ意味だったんですね。
知らなかった〜。

なお、最近は棉の入った「はんてん」を「どてら」と呼ぶこともあるそうです。

ちょっとややこしいですね。
着る機会が減ったため、それぞれの言葉の意味を知らない人が増えてきたことがうかがえますね。

どてら 褞袍

さて、それではラストの「はっぴ」はどうでしょう。

「はっぴ」の意味
漢字では「法被」と表記する。

膝丈または腰丈で、襟は折り返さないで着る広袖か筒袖の和服の上着。

職人あるいは、祭りの際に着用する日本の伝統衣装。

うん、言っている意味はわかるぞ。
職人さんが着ていたり、お祭りのときに着るアレのことだろうな、と私も思っていたから。

はっぴ 法被

が、しかしである。

丈の長さとか形だけでは、はんてん」と「はっぴ」の区別がつかないのではないか?
上記で言葉の意味を調べた限りでは、そう判断せざるを得ないのですが。

なぜなら「はんてん」も「はっぴ」も

  • 丈が短い
  • 袖はある
  • 襟は折り返さない

と、外見を言葉で説明すると、同じになってしまいます。
「はんてん」と「はっぴ」の違いってなんなのでしょうか?

実は「襟は折り返さない」の部分に重大な秘密が…

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「はんてん」と「はっぴ」の違い

というわけで、「はんてん」と「はっぴ」の違いを調べてみました。

が、あらかじめ言っておくと、実は諸説あるので、どれが正解とは言い切れないようです。

多くの人が言っていることを、最大公約数的に無難にまとめてみました。
あくまでも私の見解という形ですので、異なる意見もあると思ってお読みください。

まずははっぴとはんてんの、元々の由来からご紹介します。

はっぴとはんてんの元々の由来

はっぴ(法被)の元々の由来は以下のようなものす。

はっぴ(法被)の由来
江戸時代に武家の奉公人の服として羽織が変化したもので、下級武士が用いることもあった。

羽織のように襟を折り返して着用し、胸紐つきの単(ひとえ)だった。

おおぅ、「襟を折り返して」着るのがもともとのはっぴ(法被)だったんですね。
最初に調べたときには「襟は折り返さないで着る」という記述の文献の内容に従っていたのですが、由来をよくよく調べてみると、はっぴ(法被)は「襟を折り返して着る」ものだったようです。

つぎは、はんてん(半纏)の由来を見てみましょう。

はんてん(半纏)の由来
江戸時代に庶民を中心に日常的に着用された防寒着だった。

現在の「綿入り半纏」「どてら」のこと。

おおぅ、はっぴ(法被)とは全然違う!
というわけで、元々ははっぴ(法被)とはんてん(半纏)は全く違うものだったようです。

はっぴとはんてんの違い
  • はっぴ(法被)は武家の奉公人が着るユニフォーム
  • はんてん(半纏)は庶民が着る防寒着

ということだったわけです。

ちなみに、現在寿司職人さんたちが着ているのは「板前法被」と呼ぶそうです。

板前法被

はっぴとはんてんの混同

ところが、そのうち江戸時代の庶民たちが、武家のはっぴ(法被)に憧れるようになりました。
しかし、一般庶民には羽織禁止令が出ていました。

襟を返すはっぴ(法被)庶民は着ることができません

江戸時代の庶民

そこで「襟を返さないで着るはっぴ(法被)」という、法の網をかいくぐったニュー・ファッションが誕生したのです。

この「襟を返さないで着るはっぴ(法被)」は、またたく間に庶民のあいだで大流行

せっかくのかっこいいニュー・ファッションなので、襟や背中に屋号家紋を染め抜いてもっとかっこよくしました。
これらは「印半纏(しるしばんてん)」と呼ばれるようになったのです。

お、ややこしさの原点がここにありそうですね!

庶民の言い分としては

「私たちが着ているのははっぴ(法被)ではありませんよ。

 庶民の着物・はんてん(半纏)ですよ。

 ほら、襟を返してないでしょ!」

という感じだったのでしょうね。

でも、もともとはっぴ(法被)を真似たものなのです。
当然ながら印半纏はっぴ(法被)に酷似しています。
違いは「襟を返す」かどうかだけ。

そして月日は流れ、武家社会は終わりをつげました。

明治時代

現代になってみれば、はっぴ(法被)だろうと印半纏(しるしばんてん)だろうと気にする人は少なくなって、混同されるようになったというわけです。

今では辞書なんかでも混同が見られるようで、はっぴ(法被)の説明として「職人あるいは、祭りの際に着用する日本の伝統衣装」のように記述されていたりしますからね。

この記事の最初のはっぴ(法被)の説明で、私も「襟を折り返さないで着る」と書きましたが、本来は間違いですね。
襟を折り返して着る」というのが、正しいはっぴ(法被)です。

物知りクマさん

はっぴとはんてんは区別して売られている?

さて現在の着物屋さんでは、はっぴ(法被)とはんてん(半纏)は区別して販売されているのでしょうか?

実情としては

はっぴとはんてんの販売状況
お店によって呼び方が違う

という感じのようです。

そもそも「襟を返して着るはっぴ(法被)」というアイテムそのものの需要がないため、本来の意味のはっぴ(法被)はよほど本格的な着物屋さんでないと販売していないでしょう

現在、お祭りのときに着るモノや職人さんが着ているモノは、本来なら「印半纏(しるしばんてん)」と呼ぶべきものです。
実際に、「印半纏」と正しく呼称して販売しているお店もあります。

が今では、「法被」=「印半纏」と解釈するのが、通例のようになってきているようです。

さらに言うと、

今はこんな感じ
「法被」=「印半纏」=「半纏」

という感じで、「法被」「印半纏」「半纏」は同じものとして扱われることが多いようです。

着物屋さんにしてみれば、本心では

「法被」と「印半纏」は別物だい!

と思っているのでしょうが、区別できないお客さんがほとんどなので、買う側に合わせてくれているのでしょうね。

はんてんが一番ややこしい

全てをややこしくしている張本人が「はんてん(半纏)」ですね、言い方は悪くて申し訳ないけれど。

というのも、現在のネットショップ等を見てみると、「ちゃんちゃんこ」「どてら(褞袍)」「はっぴ(法被)」は一応は区別されているんです。

ネットショップでの販売状況
  • ちゃんちゃんこ:袖なし。ほとんどが還暦や喜寿など長寿祝い用
  • どてら(褞袍):綿入りはんてん(半纏)
  • はっぴ(法被):お祭り用または職人用の印半纏(しるしばんてん)

ところが、「はんてん(半纏)」という言葉でネットショップを検索すると

ネットショップでのはんてん(半纏)の販売状況
  • 綿入りはんてん(半纏)
  • はっぴ(法被)

などが入り乱れてくるんです。
さらには「袖なしの綿入りはんてん(半纏)」なんてのもあって、もはや大混乱。

っていうか、、、、

袖なしの綿入りはんてんちゃんちゃんこ違いは、どないやねん!?

まとめ

はんてん(半纏)ちゃんちゃんこどてら(褞袍)はっぴ(法被)の違いをまとめますね。

ちゃんちゃんこ
袖がないのがちゃんちゃんこ

これ(↑)はわかりやすくてよい。

どてら(褞袍)
どてら(褞袍)は綿入り半纏のこと

これ(↑)もわかりやすくてよい。

はっぴ(法被)
はっぴ(法被)として売られているのは、印半纏(しるしばんてん)のこと。

お祭り用または職人さんが着るもの。

名前の誤用があるけれど、これ(↑)もまあなんとかわかる。

はんてん(半纏)
はんてん(半纏)のカバー範囲は、あなたが思っているよりかなり広い

うまく、、、まとまりましたね。
ではまた!

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